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2008.11.20

第10回国立秩父学園自閉症子育て支援セミナー

このセミナーも10回目になりました。充実した内容だけでなく、2日間で5000円とお財布にも優しいのが魅力だったのですが。今回は、な、なんと無料!ありがたいことです~。下記の2つの講義について報告します。

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「自閉症児の就労を実現するために」
愛媛大学教授 上岡一世先生

最初に、実際に就労されているいくつかの事例について紹介がありました。

例えば、玄関マットのリース会社に就労している青年は、200種類もあるマットから必要なものを正確に選ぶ能力においては、障害のない人も到底及ばないとか。弱さよりも強さを把握し、こだわりの強さという特性や、すばらしい能力を生かすというお話が印象的でした。

そして自立について。「自活」を目指すのではなく、「自立的支援」(主体的行動)を、まずはしっかり確立させること。これまでの支援は、できることを増やす・スキルを身につけるということだったが、そうではなく、できないことが自立的支援をすることによって、できるようになる経過に着目していくこと。主体的行動の積み重ねが自立、というお話でした。

また、能力や障害(の程度)の問題ではなく、100のうち30の力でも一人の力で仕事ができることが重要で、そのためには家事労働など家族の一員としての役割を果たし、働く意欲を持たせることが大切。この意欲は、青年期・就労を迎える時期の問題ではなく、小さい時から年齢に応じた働く活動をしっかり積み上げることが大事ということ。また、周りから感謝される体験も積み重ねる、双方向の体験が重要というお話でした。

自閉症は関わり手によって、発達も後退もする、将来も決まってくる障害というお話に、「本気で関わらなければ!!」と強く思いました。

(報告/あき)

「子ども達を支えるチーム作り~医療との連携」
北海道大学 大学院教育学研究院教授 田中康雄先生

問題が起きた時、子ども自身の特性によるものなのか?非行なのか?養育者の問題なのか?など、原因が不確実なまま解決を急いでしまう状況への対策として「学校の医療化」が進んでしまった。医学的問題の所在を探り、一見「わかりやすい」生徒の「問題」であれば学校の責任、「病気」であれば医療の責任とでも言うような雰囲気は「チームアプローチではない!」と、田中先生はおっしゃっていました。

子どもの「わからなさ」「困り感」を理解し支援策をたてるには、家族、医療機関、学校のチームアプローチが必要。それぞれの情報を共有し、仮説を立ててアプローチしてみる。そのためには、お互いの大変さを受け入れ認め合いレスパイトする必要がある。

色々なお母さんとの関りの中で、私も含めてよく話題になるのが、「学校が先生がわかってない!」「やってくれない!」というグチ。勿論、グチを言えることはとても大切なことだけど、学校や担任の先生の大変さに保護者である私達は寄り添えているんだろうか?学校や担任の先生が子ども達と向き合い必要な教育ができる環境を支援する事ができているのだろうか?と、考えていると・・・

田中先生は、親はずっ~と、大変な子育てをしてきているんです!保育園に学校に子どもがいる時間は休ませてあげましょうよ!「あれができない」「これができない」「こんな事して」「あんな事もする」なんてことを言う前に、「よく育ててきましたね」とねぎらって下さい!っておしゃっるんですよ!

う~ん。これってレスパイトよね~。なるほど、行く言葉が温かかいのなら、返ってくる言葉も温かいかも!ってことですね。「チームアプローチ」専門家がやる特別なことじゃなく、相手を思いやる言葉から始めることなら私にもできるかも!と、燃えてしまう!子どもの「わからなさ」「困り感」に寄り添うときにチームで支えてもらえたら、本当に嬉しいですよね!

田中先生は、発達障害の子ども達の世界に真剣に向き合い見つめて、その世界を開ける鍵を探したり作ったりすることを温かい気持ちで楽しんでいらっしゃるんじゃないかな~と、想像しちゃいました。その温かさに、3時間すっかりとろけてレスパイトさせて頂きました。また来年も田中先生のお話聞きたいわ~。癒される~。

(報告/ペリーヌママ)

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